Trainerと寝相改善(うつ伏せ・横向き→上向き)だけでこんなに治りました
NPO法人恒志会理事 福岡 雅(愛知県日進市、aux歯科クリニック)
抜粋
筆者がT4K (the pre-orthodontic Trainer for kids)を導入して今年7月で満14年になりました。
兎にも角にも装置をお口に入れていさえすれば、成長期にあるお子さまの不正咬合はその種類を問わず何でも治るという実感と実績と評価を得ています。
今では年齢制限もなくなりました。
この背景には片山恒夫先生の「先ず写真を撮りなさい」という教えとphysiotherapy(自然良能賦活療法)及びその元となる医聖Hippocrates の Primum Non Nocere(at least not to harm「先ず害が無いこと」)という考え方があることを最初に述べておきます。症例A
治療前
寝相改善指示のみで(約100日後)
症例B
治療前
睡眠態癖が原因という確信があったので、上を向いて寝ることを要求しましたそれから2年2カ月後
この間の第一小臼歯頬側咬頭頂間距離は44.4㎜から46.9㎜へ+2.5㎜増加、これに対して犬歯尖頭間距離は40.8㎜から40.8㎜と変化がありませんでした。
即ち、「八重歯」はtrueですが、「犬歯の低位唇側転位」のうちの唇側転位はfalseで、寧ろ犬歯の水平的位置は正しく、第一小臼歯以降の臼歯部が睡眠態癖の影響で口蓋側(正中口蓋縫線方向に)転位して、その結果として犬歯が下りて来られなかった=低位だっと解釈すべきです。
恒志会会報10号に掲載された論文から、ごく一部の症例を紹介しました。
興味のある方は事務局に連絡して、在庫を確認してください。